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頸椎症を完治させるための二種類の手術(神経圧迫による痛み・痺れ・筋力低下・歩行障害・等々の完治)

頸椎症の外科手術を受けた患者本人が…

頸椎神経根症と
頸椎頚髄症(ヘルニア・骨棘・靭帯・等々により脊柱管狭窄)による
症状を…

完治させるための手術

について調べたことを纏めています。

この記事を読むと…

頸椎神経根症と頸椎頚髄症(ヘルニア・骨棘・靭帯・等々により脊柱管狭窄)を
併発している場合には

二種類の手術をした方がよい

場合があると分かります。

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頚椎症の要因は大きく二つに分かれる

頚椎の神経圧迫による痛み・痺れ・筋力低下・歩行障害・等々の要因は大きく以下の二つに分かれます。

1.「椎間孔狭窄」による神経根の圧迫

  1.  頸椎椎間板が左右どちらかまたは両側に飛び出して神経根を圧迫する場合(ヘルニア)
  2.  骨棘(頸椎関節の周辺に余計な骨が形成されてしまう)による圧迫の場
  3.  ヘルニアと骨棘、両方による圧迫の場合

2.「脊柱管狭窄」による脊髄の圧迫

  1.  頸椎椎間板の真ん中が飛び出て脊髄を圧迫している場合
  2.  後縦靭帯が硬く厚くなって脊柱管が狭くなって脊髄を圧迫している場合
  3.  骨棘やその他の原因により脊柱管が狭くなって脊髄を圧迫している場合
  4.  それらが併発している場合

椎間孔狭窄と脊柱管狭窄の手術

椎間孔狭窄の手術(MacF 顕微鏡下頚椎前方椎間孔拡大術)

椎間孔狭窄の場合…

私が最も良いと考える術式は

MacFと呼ばれる
顕微鏡下で行う椎間孔拡大術です。
(※筆者はこの手術を二回受けています)

手術は…

首の前側から入ります。
(多くの頸椎手術は後ろ側から入る)

気道や食道の脇を3センチほど切開し、
一番表面の筋肉(広頚筋)を同じく
3センチ程度部分切開します。
(広頚筋は後で縫い合わせてくれます。)

そこからは筋肉を切らずにかき分けて
頸椎前面脇に達します。

細い筒状の顕微鏡で術部をみながら
細いドリルで

狭窄している椎間孔を削って広げます。

この時、ルシュカ関節は削られ、
頸椎の脇に張り付くようについている頚長筋は
部分的に切断されます。
(下記の動画を見る限りは縫い合わせることはないようです。
また、筆者自身の手術の際にはそこまで確認していません。)

心配ではありますが、

頸椎の安定には
大きな影響が無いとのことでした。

(※頸椎の強度とルシュカ関節について筆者が独自に調べた内容については、頸椎椎間板ヘルニアの手術によるリスク(術後の強度)をご覧ください。

拡大した孔から神経根を圧迫している
ヘルニアも取り除きます。

MacF(顕微鏡下頚椎前方椎間孔拡大術)の動画説明


出血は僅かです。
手術後の頸椎固定はありません。

翌日からは外出も可能で
食事も通常通りです。

手術の翌日に退院した人もいるようです。

品川志匠病院の土屋直人医師
この手術のスーパードクターだと思います。

脊柱管狭窄の手術(低侵襲頸椎椎弓形成術)

脊柱管狭窄の場合…

頸椎の湾曲が大きく崩れていなければ、

私が最も良いと考える術式は

K‐methodと呼ばれる椎弓形成術です。

過去において…

椎弓形成術と言えば、
首の後ろを大きく切開して筋肉も切り、
骨を切って削って、水道管の上半分を開けて広げるような

そんな感じで
脊柱管を開き、空いた骨の隙間に
人工骨や金属をはめ込んで

脊柱管を拡大する

というのが一般的でした。

この手術は筋肉を大きく傷つけ、
切術後も痛みが激しく、
回復までに時間もかかり、

患者の負担も相当なものであった
と聞いています。

しかし、

京都木原病院の木原俊壱医師が開発し、
K-method(ケイ‐メソッド)と名付けた
低侵襲頸椎椎弓形成術は

出血量も少なく、
皮切範囲は約3cm、

筋肉は切らずに
靭帯部分を切って

脊柱管拡大を行います。

脊柱管の拡大には

木原医師が発明した人工骨を使います。
椎弓を広げた隙間に入れます。

とても丈夫で術後の強度は
問題ないそうです。

この手術では

ヘルニアや骨棘は
取り除きません。

代わりに脊髄の通り路である
脊柱管を拡大することで除圧します。

手術の2日後には外出許可、
入院は3週間程度です。

木原俊壱医師は
スーパードクターとしてテレビで
何度か紹介されています。

k-method(低侵襲頸椎椎弓形成術)の動画説明

k-method(低侵襲頸椎椎弓形成術)とは?

木原俊壱医師のオフィシャルサイトがあります。
以下のURLに詳しい説明が書いてあります。
k-method開発者 木原俊壱 OFFICIAL WEBSITE

 

椎間孔狭窄と脊柱管狭窄が併発している場合の手術

筆者の場合は…

ヘルニアと骨棘と後縦靭帯による、
椎間孔狭窄脊髄圧迫が併発していました。

上記1と2が混在している状態です。

この場合…

1の椎間孔狭窄の酷い状態で2の手術を受けると、
神経根症状が悪化する場合があります。

椎弓形成術によって脊柱管が広がると

頚髄が後ろに動いて
椎間孔で挟まれた神経を引っ張るためです。

例えば…

ドアに挟まっているゴムを
後ろに引っ張るとゴムが伸びますね。

ドアに挟まっているところが
椎間孔狭窄部と考えてください。

椎間孔狭窄部が神経を挟んでいるので
当然なのですが、

この可能性を患者に知らせずに
椎弓形成術を行っている病院もあるそうです。

ということで、

私はまず椎間孔狭窄を治す手術を受けました。
そして、次に椎弓形成術を受けると思います。

脊髄圧迫による症状は今のところ軽く、
椎間孔拡大術により私の症状は驚くほど軽快しました。

ふつうの方であればこれで手術はお仕舞。

後は症状が酷く出てから考える…
というところだと思います。

しかし…

脊髄神経圧迫による症状は筋委縮だけでなく、
排尿排便障害・歩行障害・等々の重篤なものに、
年齢と共に発展する可能性が大きくあります。

そこに至るまでの時間は人それぞれですが、
圧迫されて傷がついた脊髄神経のその部分は二度と
再生しません。

症状が出ているということは、
脊髄神経が少しずつダメージを受けているということです。

ですので、
私は早いうちに次の手術を受けようと考えています。

今回の神経根圧迫(椎間孔狭窄)により
右上半身の筋肉に力が入らなくなって、
身体が大きく歪んでしまいました。

全身の歪みによるコリや痛みや
生理的不調は想像以上に厄介で辛いものです。

夜も眠れませんでした。

そうなる前に次の手術を…
と考えています。

自分の頸椎の病状をしっかりと確認しよう

病院で撮影した…

CTやMRIや単純X線(通常のレントゲン)の画像データがあれば、
画像から患者の病状を読み取る専門家…

画像診断の専門医師である
放射線科専門医の診断を受けることをお勧めします。

詳しくは「頸椎症は自分で直せる?専門医による診断・治療は重要!
をご覧ください。

放射線科専門医の診断を受けることで、
診察を受けた病院では患者本人が分からなかった

自分自身の頸椎の状態を
正確に把握することができます。

ご自身の治療をどうやって進めるかの判断材料として、
絶対に知っておきたい情報の一つだと思います。

筆者は…

YUCOMの読影レポートはとてもよく書かれていて、
素人である患者が読んでも分かりやすいです。

この会社の代表取締役である小橋優子医師は…

日本人では約30人程度しかいない
国際骨軟部放射線学会のメンバーであり、
さらには評議員も務めています。

筆者は…

YUCOMの役員も務めています。
宣伝のようになっていますが、
実際、私は患者として小橋医師に読影をして頂いたおかげで
自分の頸椎の状態を正確に知ることができました。

それをせずにいたら、

今頃は経過観察で日常生活は辛く、
症状は悪化をたどり、

失われた神経回路の回復も
諦めなければならない状態だったかもしれません。

一患者として…

放射線科専門医に画像診断依頼し、
直にレポートに目を通すことを強くお勧めします。

YUCOMへ画像診断依頼

下記のコンタクトフォームよりご連絡ください。
YUCOMと筆者(YUCOM役員)の両方に届きます。