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頚椎症性神経根症・脊髄症の治し方(保存療法と手術)

頸椎症性神経根症頚椎症性脊髄症で、保存療法を選択して、
痛みや痺れ、等々、の症状が治まっている方は、
無意識に脊椎を湾曲(歪め)させて症状が治まっているだけかもしれません

ここに書いてあることは患者の体験と考察です。
治療については、医師に相談してください

この記事を読むことが…

ご自身の頚椎症に対して、保存療法を取るか、手術を取るか、判断をする材料になればと思います。
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頚椎症性神経根症と頚椎症性脊髄症の保存治療

医師からは、保存療法を第一選択肢として薦められることが多いと思います。
症状に応じて、痛み止めの薬や頸椎カラー(首のコルセット/サポーター)、
牽引や理学療法などで経過観察をするのが一般的です。

日本脊椎外科学会学術委員会の…

乾医師らの論文「頚椎症性神経根症(椎間板ヘルニア含む)の外科治療に関する指針」
Guideline for Surgical Treatment of Cervical Radiculopathy in Cervical Spondylosis and Disc Hernia)によると、下記の通りです。

神経根症の場合…

 急性の頚部神経根症は一般的には自然治癒的臨床経過であり、75%は自然軽快が得られるため非外科的治療が最初に実施される治療として適切である。
非外科的治療で改善が得られない、または重篤な神経脱落症状を認めるときに外科的な減圧治療が必要かもしれない。(抜粋)

頚椎椎間板ヘルニアの場合…

 38例の頚椎椎間板ヘルニアの症例に対して、繰り返しMRIでヘルニアを後方視的に調査した報告では、15例(40%)のヘルニアにおいてその容積が退縮した。
発症からMRI撮像期間が短い症例に多く、extrusion typeのヘルニアが自然吸収される傾向にあった。それらは全例保存的加療によく反応し改善が得られた。(抜粋)

extrusion typeのヘルニアとは比較的椎間板が飛び出た状態のものです。
(画像はspine universeより抜粋)

外科的治療をした方が良い場合

では…

手術をした方が良いのはどのような場合でしょうか?

これも論文「頚椎症性神経根症(椎間板ヘルニア含む)の外科治療に関する指針」にヒントがかかれていました。

頚椎症性神経根症または頸椎椎間板ヘルニアで手術したケース…

手術治療にいたった10例(平均50カ月で手術神経症状の増悪4例,上肢筋萎縮2例,多椎間にも椎間板脱出2例,予防的手術・外傷各1例)を除いた104例(91%)では保存的治療で神経症状は改善し…
(抜粋)

これによると、症状の悪化・筋委縮・多椎間、でヘルニアを発症している場合は手術をしていると読み取れます。

手術をするまでの保存期間をどう考えるか

先の手術をしたケースで…

注目すべきは50か月という平均保存期間です。
4年から5年ものあいだ、頚椎症による症状に悩まされるのは、
果たして良い選択なのでしょうか?

MTpro2010年8月5日掲載の記事中、厚生中央病院脊椎外科部長の駒形正志医師が座長を務める「頚椎症脊髄症の診断と治療」というセミナーの案内文の中に、

 頚椎症性脊髄症は、発育性脊柱管狭窄という素因を有する者に頚椎の経年的変化による変形や不安定性によるすべり、さらには軽微な外傷などが加わった結果、脊髄が圧迫され、四肢に運動・感覚障害を生じる疾患である。本症は徐々に進行することが多く,重症度によっては手術が必要である。
したがって、安易かつ長期に、漫然と保存療法を続けることによって、患者のquality of life(QOL)を損なうことは、厳に戒めなければならない
(抜粋)

という説明がありました。

ヘルニアが退縮また自然吸収されるケースは短期間で起こる。従って、二ヶ月程度は保存的に薬や理学療法で様子をみて、それでも治らないときは手術を選択するのが良いのかもしれません。

個人的にはもっと短く判断するでしょう。私自身はヘルニア手術の経験があるので痛みや痺れが緩和したからと言っても神経圧迫が解除されない限り、それがどのような悪影響をもたらすか身をもって体験しています。数週間から長くても一か月様子をみて、痛みや痺れが治まっても、ヘルニアの退縮がない場合は手術を検討すると思います

保存療法を選択した時に患者として心配なこと

患者の立場として…

保存療法を選択する際に心配なことがあります。

それは…

頸椎椎間板ヘルニアの容積が退縮したことのみで症状が改善したのではなく、
脊椎を無意識にゆがめることで、症状を抑えているのではないだろうか、
ということです。

例えば…

頚椎の右側神経根の圧迫により、痛みや痺れなどの症状が出ていた場合、
患者本人が無意識に首を左に傾けたり、右肩を下げたりして、神経根の圧迫をさけるように
脊椎を曲げているという状態を起こしているからです。

その場合でも…

症状は完全に収まらないのですが、楽にはなるのです。

しかし…

その歪んだ姿勢のまま、日常生活を送った結果、
体の歪みによる不調として、胸郭出口症候群、腰痛、等々が出てきました。

患者本人は…

ジムで筋トレをしているので、顕著にわかるのですが、
筋肉が左右非対称についてきます。

身体を歪めたままウェイトを扱うので当然です。
日常生活でも同様に言えるでしょう。

最も心配なことは…

頚椎症も腰椎症(腰の痛み)も、その発症は、脊椎のアライメント(並び)が大きく関与していることです。すでに発症している症状を抑えるために、身体が庇って脊椎のアライメントが歪み、それが、更なる症状の悪化や新しいヘルニアを作り出してしまうのではないかということです。

色々と調べてみましたが…

頚椎症の改善と体の歪みの相関関係を論じている論文は見つかりませんでした。

だた…

身体を歪めて頚椎症の症状を抑えている場合は、
更なる症状の悪化が十分に起こりそうな気がします。

頚椎症初期
→脊椎を歪めて除圧
→症状の改善
→歪みよるヘルニアの悪化や骨棘の形成や多椎間でのヘルニア
→脊椎を歪めても症状が改善しないレベルの病態

という悪循環が起こってしまったら、たいそう困りものですね。

頚椎症(四十肩、五十肩だと思っていても、
実は頚椎症であった…というケースもあるようです)
の症状が出たら…

まずは脳神経外科や脳神経内科を受診して、
原因を突き止めてもらいましょう!

経過観察中は…

自分の症状の変化と体の歪み具合に留意しましょう。

頚椎症の症状が最初に出たのは約10年前。
その後、右側の手や腕の痺れ、首や肩や腕の凝りと痛み、
筋委縮、そして左腕にも同様の症状が出てきてしまった患者本人としては、

保存療法の変化を2か月ぐらいみて(筆者なら一か月弱)、
仮に症状が軽快していても、脊椎に歪みが生じている場合は、
手術の検討をお勧めします。

頚椎症性神経根症と頚椎症性脊髄症の症状

公益社団法人日本整形外科学会のWEBサイトからの抜粋を用いて説明します。

頚椎症性神経根症

症状

肩から腕の…

痛みが生じます。

腕や手指のシビレが出ることも多いです。
痛みは軽いものから耐えられないような痛みまであります。
ピリピリしたり、冷感や温感のような症状もあります。

多くの場合…

頚椎を後ろへそらせたり、症状の出ている側に首を傾けたりすると、
痛みが強くなります。

上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。
上肢の筋力低下や感覚の障害が生じたり、筋肉が萎縮することもあります。

原因と病態

加齢変化による…

頚椎の椎間板ヘルニアや骨棘の形成によって、
脊髄から分岐して上肢へゆく「神経根」が圧迫されたり
刺激されたりして起こります。

パソコンの画面などを頚をそらせて見ることや
スマートフォンの使い過ぎ等も原因だと言われています。

頚椎が…

正常な配列(カーブ)を描いていない、
アライメントが悪いと起こりやすいようです。

頚椎症性脊髄症

症状

指先を…

上手く使うことができなくなったりします。

ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書く、等々を
これまでと同じようにできない。
歩くときに脚がもつれたり、ちょっとした段差で躓いたり、

という様な症状が出ます。

手足の…

しびれが出たりもします。

原因と病態

加齢変化による…

頚椎の椎間板ヘルニアや骨棘の形成によって、
頚椎の脊柱管を通る脊髄が圧迫されて症状が出ます。

日本人は脊柱管の大きさが欧米人に比較して小さく、「脊髄症」の症状が生じやすくなっています。

頚椎や脊椎のCT画像やMRI画像の詳しい診断をしてくれる医師

既に…

CTやMRIで撮影した画像データをお持ちの方で、
個別に画像診断をご希望の方は下記までお問い合わせください。

それぞれに専門分野持つ、画像診断のエキスパートである
放射線科専門医師が作成した画像診断レポートをお届けします。

現在通っている…

病院で、以下に記載しているレベルの説明を受けていないようであれば、

患者本人が自分の頸椎の正確な状態を知るために、
株式会社YUCOM. 3Wise Radiology(ユーコム スリーワイズ レジオロジー)に画像診断を依頼することをお勧めします。

頚椎MRをみました。

アライメントが悪いですね…

C5,6,7に骨棘形成があって、C5-6,C6-7レベルは椎間板に沿って骨髄が脂肪髄化しているので、年余にわたる負荷がかかっている状態です。

C3,4にも骨棘があります…

横断像ではC3-4に小さな正中型ヘルニアがあります。
頚髄への圧迫所見はないので、これは無視して大丈夫でしょう。

C4-5も正中型のヘルニアがあります…

これは頚髄の圧排があって右神経根に触れてはいないけどそれなりに脊髄症状を作るかもしれません。

C5-6は骨棘が脊柱管と右椎間孔に飛び出てて…

頚髄の圧迫と右神経根の圧迫を起こしています。これは痛そうだ。責任病巣でしょう。

C6-7は正中型ヘルニアがあって骨棘は…

右椎間孔に進展していますね。右神経根がみえないから圧迫されていそうです。
C6-7は左神経根もはっきりみえないから、手術後に左が痛くなった、なんてこともあるかもしれません。

現状で…

頚髄の信号異常はないのが幸いでしょう。
診断は多発ヘルニアと頚椎症・右神経根症です。

株式会社YUCOM. 3Wise Radiology(ユーコム スリーワイズ レジオロジー)への画像診断は下記のお問い合わせフォームより依頼可能です。

    頸椎症を完治させるための二種類の手術(神経圧迫による痛み・痺れ・筋力低下・歩行障害・等々の完治)

    殆どの病院や医師は一つの手術方法での完治を検討しますが、実は2種類の手術をしないと症状が緩和しないことがあります。すべてケースに当てはまるわけではないので主治医によく相談してください。

    詳しくは以下のページに纏めました。
    頸椎症を完治させるための二種類の手術