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ライドシェアサービスGettを体験

モスクワ出張中にライドシェアサービスGettを利用体験しました。到着初日にタクシーを4名で利用したところ、約300ルーブルの距離を「1400ルーブル×4名分」とボッタクリにあったのと、次回乗車時にドライバーと交渉するのが非常に面倒だと感じたことが理由です。

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ライドシェアサービスGettとは

イスラエルのテルアビブに本拠地を置く配車サービスの会社です。ヨーロッパ、ロシア、ニューヨークでサービスを展開しています。2017年4月にはニューヨークのJunoを2億ドルで買収したと発表しています。アメリカではUber、東南アジアではGrabが有名です。

利用方法

Apple storeGoogle Play StoreでGettのアプリケーションをダウンロードして登録することで利用できます。日本ではサービス展開していないので、利用中の画面などを掲載できずにすみません。モスクワでスクリーンショットを取っておけばよかったのですが。

利用した感想

素晴らしいです。アプリを立ち上げると自分の居場所が地図上にほぼ正確に表示されます。近くに走っているGett登録ドライバーの車もリアルタイムで位置表示されます。目的地を入力して自分が利用したい車のサイズを選び「Pick Up」のボタンを押すと、料金が表示されてすぐに近くの車が配車されます。配車された車の「車種」「ナンバー」「ドライバーの名前」、いつでも本人と連絡が取れるように電話番号とメールアドレス?(だったと思います。記憶なのですみません。)まで表示されます。ピックアップ到着までの時間はリアルタイムで画面上に表示されます。今回は約4分との案内でした。時間よりも30秒ほど早く車が迎えに来ました。

到着すると携帯電話の画面上に通知がきます。周囲を探してナンバーとドライバーを確認して乗車すれば後は最初に設定した目的地まで黙っていても連れて行ってくれます。利用料は降車時に支払います。利用者として追加情報を登録しておけばクレジットカードでの事前決済も可能でした。

配車依頼から目的地での降車まで、驚くほどスムーズで快適です。乗車時に価格交渉が不要というだけでも楽なのに、すべてが約束された通りの結果で大満足!

結果、利用料金は?

ほぼ同じ距離を走って約200ルーブル。何とボッタクリタクシーの7分の1でした。レシートもメールで配信されます。

タクシー業界の反発も分かる

gettを利用するとアプリ上でドライバーの評価を求められます。もちろん入力しなくても良いのですが、ここで民主的にドライバーの評価が与えられます。5段階評価です。評価が高いほど信頼のおけるドライバーとなり、ますます利用してもらえるという仕組みです。価格も競争の範疇となります。これが普及するとタクシーはいらないですね。業界の反対があるので普及するかどうかという問題はありますが。

GettやUberドライバーの被評価とブロックチェーン

ブロックチェーンの本当の凄さは個人に与信を与えられることです。これまで信用を担保してきたのはお金であれば「政府」人材であれば「人材派遣会社」、ローンやカードでは「銀行やカード会社」が間に入ることで個人の信用を担保してきました。

ブロックチェーン技術を使うとその担保を本人自身の被評価によって置き換えることができます。これまでは情報のインターネットが普及しました。これからは信用のインターネットが広がるかもしれません。そうなると旅行会社やAirbnbやその他、信用を代行することで成り立つ事業を営んでいる会社は大変な変革期を迎えることになるでしょう。

我々が関わっているWEB開発も同様に影響を受ける可能性があります。