筋肉の左右差を無くすためには身体の癖を知ることが重要です。
以上が自然に立った時にバランスの取れた状態です。
正しい姿勢を意識して筋トレをすることが、左右の筋肉を同等に使うことにつながり、左右非対称性を小さくしていきます。
左右差を無くす4つのステップ
身体の左右差を確認するための具体的な方法について説明します。私は医者ではありません。治療については医師に相談してください。ワークアウトをする上で参考になれば幸いです。
ステップ1
過去の怪我、持病、生まれつきの骨格、等々、を確認します。
これらがあると、正しい姿勢を作ることができない場合があります。
例えば、
捻挫などをしたことのある人は左右足首の可動域に差がある場合があります。スクワットでしゃがみこんだときに、左右膝の高さが違い、筋肉の使い方に差が出ます。
足のブリッジが崩れていると、スクワットをしたときに足首や膝をひねる動作が自然に加わります。関節を痛めます。痛めた関節をかばって左右の筋肉の使い方に差が出ます。
頚椎症があると神経の圧迫をかばって、背骨の歪みが出ます。肩の高さや前後位置もゆがみます。力の入りにくい筋肉が出てきます。筋肉だけでなく、体自体が大きく歪み、全身が左右非対称になります。
肩の高さ、開き具合、前後のズレは、左右の肩鎖関節、胸鎖関節、肩峰の位置を比べるとわかりやすいです。鏡で見たときに、関節の骨が盛り上がっているので、すぐにわかると思います。
ステップ2
ワークアウト中の肩の位置、膝の位置、体の傾き、首の傾き、肘の位置、バーベルの傾き、動きの中での頭や膝や肘の軌道、等々、をチェックします。
やや遠目で鏡に全身を映しながら、現時点で扱える最大重量の90%以上でスクワット、デッドリフト、チンニング、ディップス、等々のコンパウンド種目でチェックするのが良いです。(普通、ベンチプレスは鏡を見ながらできないので、フォームチェックができません。)
この重量でやると、体の左右差がそのままフォームの歪みに顕著に現れます。
ステップ3
自分が左右均等に筋肉を使える姿勢、荷重重量、フォームの可動域を確認します。
驚くほど扱う重量が落ち、可動域が小さくなると思います。
ステップ4
左右の対称性を維持できる重量と可動域でワークアウトします。
常に鏡を見ながらフォームと左右対称性に気を配ります。
軽すぎるウェイトは左右の筋肉の使い方を変えて鏡に映る左右差をごまかしてしまいます。左右の筋肉の使い方の違いと、左右同じ筋肉を均等に使うための力の入れ方が分かってから、扱うと良いです。
左右差による見た目と怪我
ボディーラインや見た目に影響する大きな筋肉の左右差は気になると思います。大胸筋、広背筋、僧帽筋、三角筋、殿筋、大腿筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋筋、等々、バランスを整えたいですよね。
左右差があると、極端な負荷のかかる関節や腱が出てきます。重量が伸びなかった、ケガにつながったりしますので気を付けてください。
日常的な体の不調にもつながります。
肩凝り、腰痛は夜も眠れないほどでしたが、左右差の改善に努めたおかげで、随分良くなりました。
この話はまた別の機会に書きたいと思います。