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経営者の仕事

「うちの社長はいつも何をしているのだろう?」

現場での仕事にあたっている人にしてみると、時々そんなことを感じるかもしれません。本人達の目の前には役割や能力に応じて様々な仕事が山積しており、それらをこなしていくだけで毎日があっという間に過ぎていくでしょうから手薄に見える人のことはきになりますよね。また、すぐ近くにいるチームメンバーが仕掛かっている業務は把握しやすいものですが、目の前にいない、普段の仕事ぶりが見えない人に対して「何をしているのだろうか?」と考えてもおかしくはないと思います。

難しい仕事に取り組んでいるときや忙しいときはストレスも溜まり、何をしているか見えない人に対してはその不満がどんどん募りますよね。人間なので仕方のないことかもしれません。しかし、その対象となる人物が自分のストレスの原因(ストレスはたいてい理想と現実のギャップにより引き起こされると言われています)だと潜在意識が考え始めてしまうと信頼関係にも亀裂が入りかねないので、非常に良くない状態だと思います。

これは現場でも起こることですし、経営陣の間でも起こることです。過剰なストレスはチームの破たんにつながる恐れがあるので本当に細心の心配りをすべきなのかもしれません。

今日はちょとだけ上司の肩を持った考え方を書いてみました。

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時間を売るか?価値を生み出すか?

仕事には「A:自分の時間の切り売りをするもの」と「B:価値を生み出す仕組みを作る」の二種類があると考えます。一般的にはAが肉体労働、Bが頭脳労働、などど呼ばれているかもしれませんが、定義がはっきりしないので人によっては真の理解を得られず、私はあまり使わない言葉です。

経営者の仕事

経営者の仕事は「価値を生み出す場と仕組みを作ること」「限られた資源をどこに投資して、何を強みとするのか、それを考えること」です。「価値を生み出す場と仕組み」というのは、会社という組織やチームそのもののことです。会社が取り扱うサービスや商品、スタートアップチームを作るためのメンバーを集めるところはまさにそれはないでしょうか。その後の組織・チームの運営、報酬体系、ルール、資金繰り、等々、とにかく関係のある事全てに渡ります。なので9:00から17:00までが仕事です、などと言っていられません。もちろん、特定の場所にずっと居ることもありません。24時間365日仕事のことは片時も頭を離れず、さまざまな場所に出向き、自分で試せることは試し、人に相談し、アイデアを得るために様々な場所に出向き人に会い…。

経営者にとっては自身のプライベートと仕事を分けて考えるのは現実的に無理ではないでしょうか。自らを強制して仕事に24時間向き合っているということではなく、経営者であれば自然とそうなってしまうと思います。また、そうでなければ経営者は務まらないとも思います。

仕事もプライベートも家族との時間もそれ以外の社会的活動(ボランティアや公共や公益、等々となる活動)も、全て関係があると思っています。どれか一つだけが独立して成り立っているわけではありませんので、経営者でも父親であれば父親の務めを果たさなければなりません。例えば、子供にミルクを上げたりするのも素敵な父親になるためのには大切なことだと思います。そんな時でさえ頭の奥では仕事のことがあって、哺乳瓶をこうやって改良したら困っていることが改善されて売れるんじゃないかとか気が付くわけです。

例があまりよくありませんが、伝えたいことは「経営者は恐ろしくハードワーカー」だということです。24時間休みなし、正解不正解の絶対的な定義が存在しない数多くの課題解決を求めて、夢の中でも働いているのです。知恵を巡らして頭をフル回転させる仕事も、筋肉をめいいっぱい使う仕事も、実は「どちらも脳の疲れ」だそうです。24時間365日休みなしって、とても大変なことだと思います。